Shopping through WeChat
中国に住んでいてやっぱり一番面白いなと思うのがWeChatの多様性。
もちろんコミュニケーションツールや支払いツールとしてもそうだけど、WeChatを使ってでのオンラインショッピングを行う人も増えています。
自分で洋服を仕入れたり、日本から化粧品を仕入れて売ったり、プライベートとは別のWeChatアカウントを持って自分のビジネスの場として展開する人がたくさん!
購入者とは直接あったことはないけど、
WeChat IDを追加してもらったお客さんから受注→何が欲しいか、どんなものを欲しいかをヒアリング→WeChatで先払い→日にちを指定して配送
こんなプロセスでC2Cビジネスが完成する。
とってもシンプル!!
だいたいWeChatで販売している人は副業として行なっている人や、実店舗を持たない人が多かったりする。
個人事業主とか、ビジネスを始めたばかりの素人さんにとっては楽ですよね。
そした中で最近2商品ほど私もWeChat経由でオーダーした商品があるのでご紹介します!
1つ目:お花
4月末ルームメイトが誕生日だったのでお花をオーダーしました!
普通にフラワーショップに行ってもよかったんだけど、同じ部屋に住んでいるし花束はバレるので当日配送してもらえることからWeChatで。
友人オススメのお花屋さんを紹介してもらったので、その方のWeChatを教えてもらいこちらからコンタクトをとりました。
WeChatのモーメンツ(ラインでいうタイムライン)に商品一覧があるので、写真を見せながらこんな感じ、こんなイメージと伝えます。
お部屋のスペース的に花束を置く場所を確保するのが難しいことから、ニコライバーグマンみたいな箱に詰めているデザインを選び、さらにルームメイトがコロンビア出身ということからお花からーを黄色、赤、青をメインに使ってもらうようお願いしました。
「真っ赤じゃなくてちょっとピンクよりなバラはどう?」「黄色のボタンは大きすぎて他と合わないと思うよ。」などはっきりといろんな提案やアドバイスをくれます。
ある程度デザインが確定したら、先にお支払い。
配送日時を決めて、配送業者さんが当日寮まで届けにきてもらいました!!
時間通りだし、とーってもお花可愛かった?
もう少し南米らしく濃いめカラーがよかったけど、まぁいいでしょう!!笑
2つ目:ケーキ
これもお誕生日用途。
先週彼氏が広州に来てくれたのでケーキをオーダーしました。
ケーキ屋さんは「小红书」(意味は”little red book”)というアプリで見つけたもの。
小红书は今若者の間にど流行りしていて、実際かなり面白い!!
情報収拾が大好きな私にとってはすぐにハマった!tic tokより全然有意義で面白いと思ってる 笑
小红书のレビューやその面白さはまた今度書きますね。
ケーキは小红书の検索で「广州 生日 蛋糕 男士 」(広州 誕生日 ケーキ 男性)みたいな感じでキーワード検索してヒットした中で、これ!というものを見つけました。
真っ黒な表面はダークチョコ、角ばった真四角のケーキは珍しいし、シンプルなのにおしゃれでいかにも甘そうじゃないのは男性ウケも良さそうと思ってもうこれ一択。
これを見つけてから店頭のケーキ屋さんの見てもあまり惹かれなくて、、、笑
写真の説明欄に「注文の場合は XXXXXを追加してください」とWeChat IDが書かれてあったので検索して友達申請。
この人の小红书アカウント上にもいろんなケーキ一覧あるし、もちろん彼のWeChatモーメンツ上にも沢山上がってました。
このデザインのケーキを作って欲しい!とスクショを撮って送って、あとはスポンジケーキの味や、チョコペンで書く文字どうするかとかを聞かれます。私はさらに追加してフルーツをクランベリー+ブルーベリーに変更できないかとか、ハート形チョコ足せないかなど、色々と注文して全部答えてくれました!!
配送当日にはやったら大きい箱(底にドライアイスがしっかり入っている)に、ろうそくやプレート、フォーク、ケーキサーバーをつけてくれるなどとてもサービスがちゃんとしている!!
生クリームを使っているということから配送日当日朝に作ってくださっています。
味はとっても美味しくて、彼もとても喜んでいました!!
意外かもですが、中国のケーキはとにかく甘くない!
生クリームが甘さ控えめなので食べやすいものが多いです。
かといって牛乳の味が濃いとか、バターが濃厚とか、卵黄の味がするとか、ほかの材料がとってもいいというわけではなく単純に薄味w
甘すぎるものが苦手な私らにとってはすっごく丁度よかった。笑
ホテルに運ぶ時にちょっと生クリーム溶けちゃってヒビ入ってしまったけどそれでもまだ可愛い?
彼がチーズケーキが好きなので、スポンジはチーズ味を選びました!!
以上、WeChat上でのお買い物体験談でした。
流入経路としては、1の友人紹介いわゆる口コミ、そして2のSNS経由。
これからパッと思いつくメリット・デメリット
メリット:
- とにかく気軽。オーナーと直接連絡取れることからカスタマイズ可能。配送日時などとても柔軟に対応してくれます
- お店を構えなくても誰でも始められる。自分の特技を副業として始めるのもよしだし、テナントやスタッフなどの固定費がかからない。わざわざホームページやLPを作る必要もない。
- MTO(受注生産)のため、在庫を最小限に抑えられる。(お花もケーキも配送希望から最低でも2日前までに要注文でした)
- 支払いはWeChat上での送金のため、銀行振込のように手数料かからない
デメリット
- 食品販売の場合、衛生面がクリアじゃない
- 先払いした場合逃げられるリスクはなきにしもあらず
- そもそも会ったことない人に個人のWeChatを知られるなんてとっても個人情報すぎる
- 配送による破損は誰が責任取るのかとかはっきり明記されてない
お花はいいとして、ケーキを購入した時に私が最初に気にしたことはやはり衛生面。
食品を売る時、レストランを始める時もちろん食品衛生法や、料理の資格を取得しているかや、調理をする場は市役所に届出を出していて衛生的に保証できる場所かなど、色々あります。C2Cの食品売買は認定証や資格などいるのかどうか、、、?
ケーキは生ものなのでとっても心配しましたし、普通にお店構えてるところで買ったほうがいいかなと迷いましたが、どうしてもこのデザインが良かった&店舗だからといって安全かどうか保証されるわけでもないと割り切って(笑)思い切って購入。
※2人とも胃腸は無事です。笑
このWeChat販売の資格や規約があるのか気になって、この前学校のECの授業で教授に質問したんだけど現在ではっきりとした規約はないそう。
これは新しいECの仕組みだから、もし何か問題があってそれがニュースになるくらい大きくなれば政府もルールづくりをするかもね。
そんな感じでした。
だから私が今からWeChatで手作りのおにぎり売りますって言ったら売っていいの 笑
「パティシエの友達にケーキ作りをお願いして、その代金を支払いしているだけ」
みたいな感覚の抜け道なんだと思う。
この規約がないとこでどう行動をとるかって、中国と日本間で大きな違いがありますね。
日本の場合、規約がないならやってはいけない、やれない、やるのが怖い。
前職のサービスが最先端すぎて法律が追いつかない問題が追いつけずにやりたい事できない問題があったので、これは身をもって感じている 笑
中国の場合、規約がないなら規約できる前にやってしまえ。
リスクテイカーというか、問題はことが起ってみないと分からないというのが中国的な考えかな。
いや正直マジでそう思うと思う反面、食品などちゃんと取り締まらないと食中毒とか起こしてしまった場合それはダメだろう!って思ったりもする。
ただ、イノベーションってやって見ないとわからないことだらけだし、「これはビジネスになる!」て思った人が進めないと新しいことなんて始まらないとも思う。これはこれは個が活きるお仕事の仕方というか。
もちろん日本の慎重なところこそが世界基準的にも物の質を評価されているところではあるので、それぞれいいところ、悪いところはそれぞれあると思います。
ただメルカリやairbnbやuberみたいに消費者-消費者を何かプラットフォームを利用して繋げる必要がないのが面白いし、中国らしいなと思った。
ルールではなく、衛生面や支払いも1:1の信頼関係で成り立つということ。
「あったことない人どうやって信用すればいいのよ!」
って感じですが、だからこそ友達の紹介、オンライン上での評価などの口コミがとっても左右されやすい。
慎重になる必要はあるけれども、中国ECのポテンシャルの高さはまだまだ面白いし、積極的に使ってみたいなって思います!
知らない人と中国語でチャットするのって最初とっても緊張したけど、それでも伝わるし慣れてくるもんだなと思う!メールを打つ練習としても良い(^^)
にしても中国のケーキのクリエイティブさはすごい、、、笑
大胆かつ派手だけどパーティーとか誕生日会とかとっても映えるよね!日本のケーキもこれくらい柔軟性があってもいいのにって思ったりする
高さだししがち 笑
ciao〜?